医学部での薬の勉強について。
僕の大学では臨床の講義で疾患毎にどのような治療薬が使われる
かを学び、それとほぼ並行して設けられた薬理学の講義でそれら
の薬物動態学&薬力学を勉強した。そんなこともあり、僕は
薬を名前だけを覚えるのでは忘れやすいと思い、覚えるときには
薬理学で学んだ「○○レセプターに作用する薬」などの機序も
あわせて覚えるように努めていた。そんなわけで、例えば非ステ
ロイド抗炎症薬(NSAIDs)という薬を考えるときには「COX
阻害剤」などと考える習慣がついてしまった。

もちろん授業では「抗炎症薬には大きく分けてステロイドと
非ステロイド(NSAIDs)がある」と習い、臨床の勉強でも
「NSAIDsは、急性胃粘膜病変(AGML)の原因となる」というように
習う。今も「NSAIDs」という語は医学の勉強の中で非常に
ポピュラーな存在です。

医学は、いろいろ用語や分類の統一がなされていなくて勉強し
づらいなあ。統一しようという動きは無いのかな?などと日々
思っていたが、自分でも気付かないうちに、あー言ったり、
こー言ったりしていましたね。どちらも正解だし、まわりの人も
分かっているから訂正してくれることもない。
こんなことも医学用語が混在してしまっている原因になっている
のかな?などとふと思った。

コメント

さくら
さくら
2006年3月7日23:35

すみません、ハヤトチリでした(反省・・・)
私の時代にはCOX−?とCOX−?が最先端で、
講義最後に余談程度に話が出てきたくらいで。
今はそれが常識になっているってことにすごく驚いたのです。
ありがとうございました〜!

ポン
ポン
2006年3月8日22:53

早とちりなんてとんでもないです。勉強になりました。COX−?とCOX−?のことは、大学でNSAIDsの講義の時に聞きました。COX−?に特異的に働く薬も開発されたそうですが、薬としてはあまりうまくいってないようですね。科学や技術の世界は日進月歩で、僕が前の大学で学んだことのうち幾つかは今はすっかり様子が変わっています。当時信じられていた法則が、すっかり嘘だったなんてのもあります!でも最先端の研究を知る立場にいたという経験は、今振り返ってみると貴重な経験だなあなんて思えますね。

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