ジェットコースター衝突、19歳女性即死 [日刊スポーツ]

05月06日付 日刊スポーツの報道
「ジェットコースター衝突、19歳女性即死」
へのコメント：

nikkansports.comより

ジェットコースター衝突、19歳女性即死

大阪府吹田市の万国博記念公園内にある遊園地「エキスポランド」で5日、6両編成のジェットコースターが走行中、2両目が脱輪して大きく傾き、コース脇の鉄柵に衝突。滋賀県東近江市の会社員小河原良乃さん（19）が死亡、友人の古川小百合さん（20）が重傷、男女18人が軽傷を負った。エキスポランドによると、車輪の合金製の車軸が折れたのが原因。大阪府警捜査1課は業務上過失致死傷の疑いで捜査本部を設置した。

こどもの日の遊園地に悲鳴が響いた。午後0時45分ごろ、ジェットコースター「風神雷神2」（全長1050メートル、高さ約40メートル）は男性5人、女性15人を乗せ、2度目の旋回を迎える直前、「ギーッ、ギーッ」という鈍い音と同時に急停車した。

「左右にえらい揺れながら走ってきた」と事故を間近で目撃した大阪市平野区の半田信子さん（70）。芝生で食事していた別の女性は「バリバリと音がして、ねじや白い粉のようなものが落ちてきた」。急停車と同時に「ウワーッ」という叫び声が響き、短大生（19）は「血まみれの人がコースターに挟まれていて、動かなかった。ほかの乗客もぼうぜんとして動けなかった」と話した。近くには直径約30センチの血だまりができた。

調べによると、2両目が脱輪して大きく傾き、2両目の左前部に乗っていた小河原さんがコース脇の鉄柵に衝突し、首を挟まれ即死。真後ろに乗っていた古川さんも重傷を負った。2人は友人4人と遊びに来ていた。11〜45歳の18人が軽傷。吹田市消防局によると、事故を目撃した客12人も気分が悪いと訴え、病院に運ばれた。うち2人はショックで口もきけなかった。

風神雷神2は1両に4人が立って乗る形式で定員24人。最高時速は75キロで事故当時の時速は約30キロだった。事故はコース後半で発生。エキスポランドによると、コースが旋回する手前で2両目の前方左側についている車輪の合金製の車軸が折れ、一部が地面に落下。約300メートル進んで2両目が脱線し、左に約60度傾いて止まった。真下の地面に外れた車輪が落ちていた。

折れた車軸は長さ40センチ、直径約5センチ。ナットで覆われた部分が破断した。車軸は92年3月の運行開始以来、1度も交換されておらず、昨年2月に解体して検査したのが最後だった。月1回の定期検査や日常的な目視点検の対象ではなかったという。エキスポランドはこの日、約5000人の人出でにぎわっていたが、臨時休園した。6日も休園する。国交省は「運行中の死亡事故は聞いたことがない」とし、全国のジェットコースターの緊急点検を指示する。

「ジェットコースターってスリルはあるけど安全！」と思うから
乗れるもの。安全が保障されないならとても乗れたものではない。
先日、NHKテレビで格安高速バスの特集番組を放映していたが
それは、運転手の過労によると思われる夜行高速バスでの死傷
事故を背景とした番組だった。

このコースターの死傷事故も高速バスの事故と同様、採算重視、
安全軽視が招いた事故なのだろう。そして（唐突ですが・・・）
医療事故も同様だろう。

最近、日本中に採算重視・安全軽視の風潮が蔓延っているように
思う。企業の社会的責任や良心は責められるべきだろう。でも
消費者（ユーザー）に全く責任はないのだろうか？とも思う。
国の政策を求める以外に、もうどうしようもないところまで
行き着いてしまったのだろうか？