手術の名称で日本人の名前がついたものはそれほど多くない
ようですが、中でも有名な名称が、この「葛西の手術」。
胆道閉鎖症という先天性疾患では、生後60日以内にこの
手術を受けないと生存が厳しくなるといわれています。
医師国家試験の小児科範囲では超有名頻出事項なので
知っている医学生も多いはず。
先生の考案した手術のおかげで救われた方も多いこと
でしょうね。


訃報:葛西森夫さん86歳=東北大名誉教授 肝臓治療権威
 葛西森夫さん86歳(かさい・もりお=東北大名誉教授)8日、腎不全のため死去。葬儀は近親者のみで行う。自宅は仙台市青葉区。後日、東北大同門会がしのぶ会を開く予定。

 青森県出身。81~85年に東北大医学部付属病院長を務めた。先天性胆道閉鎖症治療の世界的権威で、腸の一部を肝門部につないで胆汁の通り道を作る「葛西式手術」法を確立。生体肝移植が普及するまでの間、多くの子供を救ってきた。臓器移植の普及にも尽力した。登山家としても知られ、86年には、青蔵高原最高峰・ニンチェンタングラ(7162メートル)の世界初登頂に成功した東北大日中友好チベット学術登山隊の総隊長を務めた。

毎日新聞 2008年12月9日 20時54分(最終更新 12月9日 22時29分)

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